戦略的FXトレードプランの作成方法|優位性ある戦略を組み立てる3つのコツ
今回のテーマは、「戦略的FXトレードプランの作成方法|優位性ある戦略を組み立てる3つのコツ」についてわかりやすく解説します。
私がFXを始めた当初、戦略的FXトレードプランなんて考えずに、自分が思った方向を「買ったり・売ったり」と自由気ままなギャンブル思考でFX取引をしていました。
コロナ前の1年間ほど、ベトナムやシンガポールにて、カジノでバカラにハマっていたこともあり、ギャンブル思考が染み付いていたからかぁと…
前置きは、ここまでにして、
今回は、あなたが超初心者だった私のようにノープランで無謀なFXトレードで大切な資産を溶かさないための「戦略的FXトレードプランの作成方法」について解説します。
前回の【FXトレードは損切りしないで待つ派?損切りしない判断が負ける3つのリスク】で損切りしないリスクについて解説した記事を読んでいただいていると認識の上、読み進めてくださいね。
まだ、【FXトレードは損切りしないで待つ派?損切りしない判断が負ける3つのリスク】を読んでいない方は、先にこちらの記事をお読みくださいね。
より今回の【戦略的FXトレードプランの作成方法|優位性ある戦略を組み立てる3つのコツ】について理解しやすくなります。
今回のFXトレードについて「エントリーの根拠は?」聞かれたて、明確に答えらる人は少ないのではないでしょうか?
継続的に利益を積み重ねているFXトレーダーであれば、即答で詳細まで教えてくれるはずです。
なぜかというと、既に『戦略的FXトレードプラン』があるからです。
FX相場で優位性ある戦略を組み立てるためには、必ず優位性を裏付ける根拠を集める必要があります。
優位性を裏付ける根拠を理解し活用できなければ、あなたが試行錯誤して作り上げた戦略も生きないし、実際にFXトレード自体での再現性もできないままなのです。
優位性とは、別のものを比較して、優れている点や性質のこと。
FXでの優位性とは、『テクニカル分析』『資金管理』『メンタル管理』の全てが噛み合った手法でトレードすること。
この記事の本題となる【戦略的FXトレードプランの作成方法|優位性ある戦略を組み立てる3つのコツ】、FXで優位性ある戦略を組み立てるコツを理解した上で、あなたの戦略的FXトレードプランのお役立ちに活かせるはずなので、最後まで読んでもらえれば嬉しいです。
戦略的FXトレードプランの作成方法
戦略的FXトレードプランを作成する前に、FXトレードプランについて理解しておくことが必要です。
まず、”FXトレードプラン”と”FXトレード戦略”は同じではないことを理解しておきましょう。
多くのFXトレーダーは”FXトレードプラン”と”FXトレード戦略”の違いについて理解していないのです。
特に、”FXを始めたばかりの超初心者”や”なかなか利益を積み重ねることができないトレーダー”は理解しないままスルーしているのです。
FXトレード戦略とは?
FXトレード戦略とは、FXマーケット(外国為替市場)でのトレードに使用する厳密な規則(ルール)を定義すること。
あなたのFXトレード戦略には、次の6つの規則を含めるべき項目です。
- FXマーケット状況
- インジケーター
- チャートの設定
- トリガー(エントリーするきっかけ)
- ストップロスの金額(損切り金額:損失を確定する金額)
- 利益を上げる目標
FXトレードプランとは?
FXトレードプランとは、FXトレーダーが取引の流れ全体を把握するための枠組みのこと。
FXトレーディングに関連する一連の内容やエントリーからエンド(利益確定・損切り)までの決定事項をまとめておきます。
事前にFXトレードプランを作成していくことことで、あなたの取引前と取引後の説明や反省ができるようになります。
あなたのFXトレードプランには、次の9つの規則を含めるべき項目です。
- どのFXマーケット(通貨ペア)を取引するか?
- 取引する時間帯(東京・欧州・ニューヨーク)
- リスクリワード
- どのくらいの頻度で取引するか?
- 取引の開始(エントリーポイント)
- 市場の見極め
- 取引の終了(エンドポイント:利益確定・損切り)
- 資金管理
- リスク管理の条件
戦略的FXトレードプランの作成方法は、利益が狙える優位性の高いポイントでエントリーからエンド(利益確定・損切り)まで試行錯誤したシナリオのことをいいます。
FX相場で利益を積み重ねていくためには、再現性の高いトレードができるようになることで、優位性の高いポイントに絞ってエントリーしていくことで、何でもかんでもエントリーする必要がなくなります。
優位性の高いポイントとは、自分勝手な優位性ではなく、しっかりFX相場の原理原則に基づいた優位性でなければいけません。
仮に、勘違いしたまま自分勝手な優位性の高いポイントでエントリーしていたら、損切りばかりで、いつになっても利益を積み重ねることできず、資金が徐々に減り、FX相場から退場することになるのです。
また、戦略的FXトレードプランの作成は、『エントリーポイント』と『利確ポイント』を決めることだと勘違いしている人も多くいます。
『損切りポイント』が決まっていないと戦略的FXトレードプランを作成する意味が全くありません。
戦略的FXトレードプランの作成方法の中で重要な項目は、『エントリーポイント』と『利確ポイント』と『損切りポイント』を決めた上で、リスクリワードを確認するところまでです。
FXのリスクリワードとは、1回のトレードにおける『リスク=損失』と『リワード=報酬(利益)』の比率のこと。
戦略的FXトレードプランの作成する時は、1回のトレードにおいて、リスクリワード比率は、最低限『リスク1:リワード2』以上を狙いましょう。
優位性あるFXトレード戦略を組み立てる3つのコツ
優位性あるFXトレード戦略を組み立てるコツは、主に次の3つになります。
1:長期足の環境認識を徹底する
2:環境認識は必ず毎回長期足から順に確認する
3:FX相場環境を優先する
FXトレード戦略の根拠として、インジケーターのシグナルを意識している人が多いのではないでしょうか?
インジケーターのシグナルを意識することは、正直FX相場の原理原則に基づいた根拠と比べると弱すぎるので、参考程度に見ておく感じですね。
FXトレード戦略の中心となるのは、常に長期足の相場環境になります。
【優位性あるFXトレード戦略を組み立てる3つのコツ】を1つずつ詳しくお伝していきます。
優位性あるFXトレード戦略のコツ1:長期足の環境認識を徹底する
優位性あるFXトレード戦略のコツの1つ目は、長期足の環境認識を徹底することです。
理由は、長期足(日足・4時間足)は、常に中期足(1時間足・30分足・15分足)、短期足(5分足・1分足)を支配しているからです。
ちなみに、超長期足は、(週足・月足)となります。
つまり、長期足(日足・4時間足)の相場環境は何よりも最重要ということなのです。
FX相場の方向性、サポートやレジスタンスラインの強さ、全てにおいて長期足(日足・4時間足)は常に中期足(1時間足・30分足・15分足)、短期足(5分足・1分足)を支配しています。
『今からFXを始める超初心者』や『なかなか利益を積み重ねることができていないトレーダー』が長期足(日足・4時間足)の環境認識を無視しているか、軽視しているかのどちらかなのです。
もし、今のあなたが日足のチャートは見ているけれど、大まかな方向性だけ確認して終わりにしていたなら、とてももったいないです。
ぜひこの機会に、長期足(日足・4時間足)の見方を覚えて活用しましょう。
長期足(日足・4時間足)の見方は、FX相場環境を具体的に把握するポイントとして、主に次の5つになります。
1:明確に方向性が発生しているのか?
2:トレンドが発生している場合、現在の位置はどこなのか?
3:トレンドは形成されてから、どのくらい経過しているのか?
4:トレンドはどのような状況によって、形成されているのか?
5:レンジの場合は、どのような流れから形成されたのか?
トレンドとは、相場の方向性のこと。
レンジとは、一定の値幅で価格が推移していること。
上記が長期足(日足・4時間足)の見方の中で、確認すべき5つのポイントになります。
長期足(日足・4時間足)から情報を得ることができるのに、大まかな方向性だけ確認して終わりって、マジでもったいないすよね。
また、短期足(5分足・1分足)の直近の動きだけを確認し、エントリーする行為はギャンブルトレードです。
FX相場の方向性を確認する上で、大きな枠の長期足(日足・4時間足)で捉えることがとても重要になってくるので、今のあなたが直近の短期足(5分足・1分足)の動きしか見ていないのであれば、FXトレーダーとして利益を積み重ねていくことは難しいでしょう。
FX相場を大きな枠の長期足(日足・4時間足)で見ているFXトレーダーは方向性だけではなく、直近の短期足(5分足・1分足)がどの位置から反発しているのか、現在のトレンド方向がどのような流れで形成されたのか、得られる情報量が大まかな方向性や直近しか見ていないFXトレーダーと比べて、圧倒的に違いますよね。
あなたが優位性あるFXトレード戦略を得られるかどうかは、長期足(日足・4時間足)のFX相場環境をどれだけ把握できてるかで決まってきます。
優位性あるFXトレード戦略のコツ2:環境認識は必ず毎回長期足から順に確認する
優位性あるFXトレード戦略のコツの2つ目は、環境認識は必ず毎回長期足から順に確認すことです。
理由は、優位性あるFXトレード戦略のコツ1でお伝えしたとおり、長期足(日足・4時間足)のFX相場環境が何よりも重要なポイントなのです。
「日足は1日1本しか確定しないのだから、週初めや月初めしか見てない」というFXトレーダーは多いのではないでしょうか?
最初の頃は面倒かもしれませんが、1回1回のFXトレードで長期足(日足・4時間足)を確認しないと絶対にダメです。
毎回のFXトレードを始める前に、長期足(日足・4時間足)だけではなく、中期足(1時間足・30分足・15分足)と短期足(5分足・1分足)の順に環境確認を必ず実行することで、見落としている箇所が見つけることができるのです。
例えば、次のような感じです。
- もう少しで重要なサポートラインやレジスタンスラインにぶつかるところだった!
- このままサポートラインやレジスタンスラインに気づかずにトレンドを追いかけていたら、大損するところだった!
- 短期足(5分足・1分足)で急騰(急落)したけれど、長期足(日足・4時間足)でトレンド方向性は変わっていなかった!
FX相場での環境認識を毎回長期足(日足・4時間足)から順に行うことで、超初心者の頃から習慣化し、徹底的に身につけておくことで、戦略的FXトレードプランの作成する際に、とても役立ちます。
優位性あるFXトレード戦略のコツ3:FX相場環境を優先する
優位性あるFXトレード戦略のコツの3つ目は、何よりもFX相場環境を優先することです。
理由は、FX相場の原理原則に基づいて動いているFX相場環境こそが、何よりも優先すべき根拠になるからです。
しかし、FXを始めた超初心者やなかなか利益を積み重ねることができないトレーダーは、FX相場環境ではなくインジケーターのシグナルや己の勘、なんとなくの雰囲気を優先してしまうのです。
例えば、よくあるFX本に書かれている手法に、「ゴールデンクロスが発生したから買い(ロング)でエントリー」や「デッドクロスが発生したから売り(ショート)でエントリー」があります。
移動平均線におけるゴールデンクロスとは、短期移動平均線が中長期移動平均線を下から上に突き抜ける現象のこと。
移動平均線におけるデッドクロスとは、短期移動平均線が中長期移動平均線を上から下に突き抜ける現象のこと。
ゴールデンクロスやデッドクロスが発生しただけでは、エントリーする根拠としては弱いです。
ゴールデンクロスは、上昇トレンドというFX相場環境があって初めて機能するのに、どんな場所でもゴールデンクロスが発生したらエントリーするというのは思考では、なかなか利益を積み重ねていくのは厳しいです。
極端な言い方をするならば、ゴールデンクロスをはじめとする各インジケーターのシグナルは、参考程度のおまけとして見ておく方がいいのです。
どうしても、インジケーターのシグナルを意識してしまうや流されてしまうというFXトレーダーは、一旦インジケーターを『表示しない』に切り替えて、FX相場環境から情報を得る取り組みをしてみてはいかがでしょうか?
FX相場環境から情報を得る習慣が身につけたタイミングで、今まで利用していたインジケーターを合わせて、「あなたのエントリーポイントに合致しているのか?」を確認し、デモ口座でテストトレードを繰り返した結果、リアル口座で活用できるか判断することをオススメします。
- トレンド系インジケーター:移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表
- オキシーター系インジケーター:RSI、MACD、ストキャスティクス
ブレイクアウト戦略で狙うべきFXトレード手法
FXトレードのブレイクアウト戦略のコツは、ブレイクアウトの第1波ではなく第2波を狙うことです。
ブレイクアウトの第1波であるブレイクした瞬間は、騙しにあう可能性が高いので、すぐにエントリーするのはギャンブル性が高いです。
仮に、ブレイクアウトの第1波でエントリーしても、しっかり損切りポイントが決まっていて、損切りしても、あなたの心に余裕があれば問題ありません。
しかし、損切りできないのであれば、ブレイクアウトの第1波でエントリーするのはやめて、騙しかどうかを確認した上で、ブレイクアウトの第2波を狙う方が、あなたの精神状態や心の余裕を持てるはずです。
つまり、ブレイクアウトの第1波より第2波を狙う方が優位性は高く、損失リスクの軽減になります。
ここで紹介した【ブレイクアウト戦略で狙うべきFXトレード手法】は、FXチャートパターンの1つです。
最も重要なことは、長期足(日足・4時間足)から順にFX相場環境を確認して、戦略的FXトレードプランに活用し作成することです。
【まとめ】戦略的FXトレードプランの作成方法はFX相場環境認識
【戦略的FXトレードプランの作成方法|優位性ある戦略を組み立てる3つのコツ】について、私の経験と共に解説してきました。
あなたが現時点で優位性の高いトレード戦略が組み立てられず、戦略的FXトレードプランが作成できなかった原因は、優位性を裏付ける根拠が弱くFX相場環境から得る材料が少なかったからです。
結論として、優位性あるFXトレード戦略を組み立てる材料から戦略的FXトレードプランが作成するには、FX環境認識の長期足から順に徹底的に情報を得られるかなのです。
優位性あるFXトレード戦略を組み立てるコツは、主に次の3つになります。
1:長期足の環境認識を徹底する
2:環境認識は必ず毎回長期足から順に確認する
3:FX相場環境を優先する
FXトレード戦略の中心となるのは、常に長期足の相場環境になります。
つまりFXトレード戦略は、長期足(日足・4時間足)のFX相場環境を「どれだけあなたが把握できているか?」が継続的に利益を積み重ねることができるFXトレーダーになれるかの鍵となのです。
間違っても『インジケーターのシグナル頼り』や『あなたの勘』を中心とした、FXトレード戦略を組み立てからの戦略的トレードプランを作成するのはやめましょうね。
戦略的トレードプランを作成する時は、長期足から順にFX相場環境を確認し、エントリーポイントからエンドポイント(利益確定・損切り)を決めて、1回1回試しては成功と失敗の記録をつけながら、あなたがFX相場で利益を積み重ねられるFXトレーダーになってもらえれば嬉しいです。
最後に、私のFX師匠でもある及川圭哉氏のFX語録から引用して、『ノーポジ最強!勝ち逃げ最強!』(ノーポジとは、ポジションを保持していないこと)ということを覚えておいてくださいね。
しかし、FXにおける最終決定は、あなた自身の自己責任となることを忘れずにFXトレード生活を始めてくださいね。