FXの押し目買いと戻り売りがわからない|エントリータイミングを見極める方法
今回のテーマは、「FXの押し目買いと戻り売りがわからない|エントリータイミングを見極める方法」についてわかりやすく解説します。
あなたは、FXの押し目買いと戻り売りを何となくわかったような気になっているのではないですか?
いつになってもFXで継続的に利益を積み重ねることはできません。
FXを始めたばかりの超初心者は、押し目買いと戻り売りについて、次のようなことで悩んでいます。
- 押し目買いと戻り売り自体の意味を理解できていない
- 押し目買いと戻り売りのどのタイミングでエントリーしたら、効果的なのかわからない
- 押し目買いと戻り売りを活用したエントリーを試みるが、タイミングが早すぎて、いつも損切りする羽目になる
結論から言うと、押し目買いと戻り売り判断は、トレンド転換を見極めることです。
FX界隈の噂では、
- 移動平均線にタッチしたら、押し目買い(戻り売り)のエントリータイミング(決済[利益確定・損切り]ポイント)
- このラインまで下がったら(上がったら)、押し目買い(戻り売り)のエントリータイミング(決済[利益確定・損切り]ポイント)
などと言われることが多いですが、実は上記の内容だけでは根拠として弱いのです。
この記事のテーマである【FXの押し目買いと戻り売りがわからない|エントリータイミングを見極める方法】では、FXの押し目買いと戻り売りの初歩的な意味から具体的にエントリータイミングを見極める方法までをお伝えしていくので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
FXの押し目買いと戻り売りの意味とは?
FXの押し目買いと戻り売りの意味をあらためて説明していきます。
押し目買いと戻り売りの意味については、FX本・書籍・情報サイト(ブログ)で書かれているので、何となくでもわかっている人は多いと思います。
しかし、FX界隈で解説されている押し目買いと戻り売りの意味をFX本・書籍・情報サイト(ブログ)で書かれた意味のまま鵜呑みにして、エントリーしようとすると、実は失敗するリスクが非常に高くなってしまうのです。
「なぜ、エントリーの失敗リスクに繋がるか?」についても合わせてお伝えします。
FXの押し目買いの意味とは?
FXの押し目買いとは、上昇トレンドの途中に一旦レートが下がり、一時的につけた底値で買い注文を入れることを言います。
上昇トレンドというのは、常に陽線だけで形成されているわけではなく、一時的に下方向に押し込まれたような下げが混じりながら上昇を続けていきます。
※陽線とは、FXの動きをローソク足で表すとき、始値に比べて終値が高かった場合に一般的に白で表示される線のこと。
FXの押し目買いで、買い(ロング)注文はできるだけレートが下がった局面にエントリーしたいので、上昇トレンドの途中につける一時的な下げの底値を狙っていくのですが、この局面で冷静に考えてみてください。
あなたがFXの押し目買いでエントリーする時は、毎回毎回タイミングよく底値を狙ってFXトレードができるのでしょうか?
また、何を根拠に底値だと判断しているのでしょうか?
FXの押し目買いの言葉の意味のまま捉えて、底値のタイミングで買い(ロング)注文をエントリーしようとすると、失敗するリスクが高くなってしまうのです。
FXの押し目買いのエントリータイミングを狙うときは、下がりきった底値は狙いません。
FXの押し目買いのエントリータイミングを狙うポイントは、トレンド転換が確認できる局面です。
FXの戻り売りの意味とは?
FXの戻り売りの意味は、下降トレンドの途中に一旦レートが上がり、一時的につけた上昇の上がりきった天井で売り(ショート)注文を入れることを言います。
下降トレンドというのは、常に陰線だけで形成されているわけではなく、一時的に上方向に戻されたりと上昇が混じりながら下降を続けていきます。
陰線とは、FXの動きをローソク足にしたとき、始値に比べて終値が安かった場合に一般的に黒で表示される線のこと。
FXの戻し売りで、売り(ショート)注文は、できるだけレートが上がった局面でエントリーしたいので、下降トレンド途中につける一時的な上昇の上がりきった天井を狙っていくのですが、この局面でも冷静に考えてみてください。
あなたがFXの戻し売りでエントリーする時は、毎回毎回タイミングよく天井を狙ってFXトレードができるのでしょうか?
また、何を根拠に天井だと判断しているのでしょうか?
FXの戻り売りの言葉の意味のまま捉えて、天井のタイミングで売り(ショート)注文をエントリーしようとすると、失敗するリスクが高くなってしまうのです。
FXの戻り売りのエントリータイミングを狙うときは、上がりきった天井は狙いません。
FXの戻り売りのエントリータイミングを狙うポイントは、トレンド転換が確認できる局面です。
FXの押し目買いと戻り売りのエントリータイミングを見極める方法
FXの押し目買いと戻り売りのエントリータイミングを見極める方法は、トレンド転換を捉えることができるかどうかです。
なぜかと言うと、FXの押し目買いの場合は、上昇トレンドの途中に押し目が入って、一時的に下がってから再び上昇してくV字の局面を短期時間足の軸で確認すると、下降から上昇へのトレンド転換の形が形成されているからです。
戻り売りの場合も同様に、下降トレンドの途中に戻しが入って、一時的に上昇してから再び下降していく逆V字の局面を短期時間足の軸で確認すると、上昇から下降へのトレンド転換の形が形成されているからです。
FXの押し目と戻しの形が横ばいの対応策とは?
FXの押し目と戻しの形が横ばいの対応策は、短期時間足の軸でレンジブレイクの2発目のタイミングを狙っていきます。
レンジブレイクとは、FXのレンジ相場の上限(レジスタンスライン)または下限(サポートライン)を突き抜ける値動きが発生する状況のこと。
基本的に、FXの押し目と戻しは、V字や逆V字へ形成されることが多いのですが、トレンド方向への力が強い局面では横ばいで形成されることもあります。
Xの押し目と戻しの形が横ばいの局面、短期時間足の軸ではレンジが形成されているので、トレンド転換ではなくレンジブレイクの2発目を狙ってエントリータイミングを見極めることが大切になります。
なぜ、レンジブレイクの1発目ではなく2発目なのか?
レンジブレイクの1発目がだましの可能性もあるので、一旦冷静に様子見をした上で、2発目を狙った方が勝率が高いからです。
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴は2つ
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴は、次の2つにまとめられます。
1:底値・天井を狙った逆張りをしている人
2:インジケーター(移動平均線・一目均等表の雲・ボリンジャーバンドなど)に頼っている人
実際に、FXトレードを始めた人なら誰しも一度はFXの押し目買いと戻り売りで失敗した経験があるのではないでしょうか?
上記のFXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴2つに共通して言えることは、エントリーのタイミングが早すぎるという点です。
裏を返すと、できるだけ底値や天井でエントリーして、「より広い値幅(pips)を取りたい!」という欲望のコントロールができていないと言うことなのです。
さらに言うと、FXで継続的に利益を積み重ねたいと真摯に思うなら、欲望のコントロールをあなた自身が改善できるかどうかです。
では、FXの押し目買いと戻り売りで失敗を繰り返さないために、1つ1つを詳しく説明していきます。
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴1:底値・天井を狙った逆張りをしている
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴1つ目は、底値・天井を狙った逆ばりをしている人です。
FXの押し目買いの局面で言うと、押しの下げからまだ上昇に転換していないのに、
- 何となく底値だと思った
- これだけ下がったんだから、ここが底値だろうと思った
- 新しい時間帯になったから、この辺が底値と思った
と言った根拠のない自己流の理由によって、底値を判断し、逆張りで買い(ロング)注文をエントリーする感じかと思います。
株式投資の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があるよに、FXトレードでも端から端まで狙おうとすると当然リスクは高くなります。
さらに、自己流で何の根拠もないのであれば、再現性は全くないということです。
底値や天井を狙わずに、押し目買いなら再び上昇が始まってからエントリー、戻り売りなら再び下降が始まってからエントリーしても全然遅くありません。
常にFXトレードシナリオを組み立てる時は、底値から天井まで(天井から底値まで)全ての値幅(pips)を取ろうと欲張らずに、しっかり方向が定まりトレンド転換したことを見極めた上で、エントリーしていくことが大切です。
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴2:インジケーターに頼っている
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する人の特徴2つ目は、インジケーター(移動平均線・一目均等表の雲・ボリンジャーバンドなど)に頼っている人です。
FXの戻り売りの局面で言うと、戻りの上げからまだ下降に転換していないのに、
- 戻しの上昇が75日移動平均線にタッチしたタイミングでエントリーしようと思った
- 戻しの上昇が一目均等表の雲にタッチしたタイミングでエントリーしようと思った
- 戻しの上昇がボリンジャーバンドの+1σにタッチしたタイミングでエントリーしようと思った
と言ったインジケーターを基準を理由だけで、天井を判断し、逆張りで売り(ショート)注文をエントリーする感じかと思います。
確かに、移動平均線・一目均等表の雲・ボリンジャーバンドは一つの目安として考えるべきですが、インジケーターだけでは根拠として、まだ弱いのです。
FXの押し目買いと戻り売りに限らず、FXトレードで何よりも重要視しなければいけないことは、FX相場が変動する原理原則であることを絶対に忘れてはいけないのです。
つまり、移動平均線・一目均等表の雲・ボリンジャーバンドへタッチしたというのは、あくまで目安であり、大体目安のあたりから方向転換してくるかもしれないと言った根拠の材料でしかありません。
あなたが「どんなインジケーターを活用する」にしても、常に頭の中に叩き込んでおかないといけないことは、短期時間足の軸でトレンドが転換したかどうかを確認し見極める必要があるということです。
FXの押し目買いと戻り売りに関わらず、インジケーターを主な判断基準としたFXトレードしていると、勝ち続けることは難しくなります。
FX相場の本質は、FX相場が変動する原理原則であるということを絶対に忘れないことです。
【まとめ】押し目買いと戻り売りの判断はトレンド転換を見極めること
【FXの押し目買いと戻り売りがわからない|エントリータイミングを見極める方法】について、私の経験と共に解説してきました。
FXの押し目買いと戻り売りで失敗する原因は、エントリーのタイミングが早すぎるからです。
1:底値・天井を狙った逆張りをしている人
2:インジケーター(移動平均線・一目均等表の雲・ボリンジャーバンドなど)に頼っている人
裏を返すと、できるだけ底値や天井でエントリーして、「より広い値幅(pips)を取りたい!」という欲望のコントロールができていないと言うことなのです。
FXの押し目買いと戻り売りのエントリータイミングを見極める方法は、トレンド転換を捉えることです。
どんなFXトレードでも底値と天井を狙わずに、押し目や戻しがきちんとトレンド方向に転換したことを確認し見極めてから、エントリーすることが大切なのです。
もちろん、自己流のなんとなく気配がしたからと言った根拠のない理由やインジケーターだけで、底値や天井と判断する再現性のないFXトレードを続けていては、いつになっても継続的に利益を積み重ねることはできません。
最後に、1回1回のFXトレードシナリオを組み立てる際に、トレンドの終わりやトレンド転換を考えながら見極め力を身につけるように、地道ですが反復練習していきましょう。