FX相場で稼ぐも損するも全ての分析の基本は値動き
FX相場のデータは値動きである
為替(FX)市場と株式市場の決定的な違いは、為替市場には全体の管理している組織がない点です。
株式市場では、証券取引所が全ての注文を扱い仲介機能を担っているので、最終的に成立した取引価格だけではなく、成立した取引価格の前にある注文状況や注文量、成立した取引量など、全てを証券取引所が把握しています。
為替(FX)取引は相対取引なので、為替取引所は存在していないので、全ての為替取引を把握している組織は存在しません。
実際の為替市場で、どれくらいの為替取引が成立している正確な数字を誰も把握していないのです。
当然、正確な取引量もわからないので、株式市場の板のようなものも為替市場には存在していません。
株式市場の板とは、株の買い注文と売り注文の内容を見るための情報を言います。
株式市場の板情報は、現在取引されている値段の株数が表示されるので、リアルタイムで需給を判断する材料として役立ちます。
為替市場には、株式市場の板のような情報を得られるものがないので、FX相場のデータは値動きしか存在しないわけです。
為替市場では、どんなテクニカル指標も、計算式の違いで多少のタイミングのズレが発生したとしても、値動きに沿った結果が表示されます。
為替市場において、株式市場のような取引量やボラティリティを情報源にしたテクニカル指標を作ることはできません。
FX取引においてのボラティリティとは、価格変動率の度合いが大きいか小さいかを表す場合に使用されます。
値動きの激しさや価格の変動幅(値幅)の大小を数字化することで、「値幅が大きく変動し稼ぎやすい環境(時間帯)かどうか?」や「リスクが高い環境(時間帯)か?」などを判断する材料に使います。
道具は技術が身につけなければ利益は積み上がらない
FX投資を始める上で、FX初心者は、「裏技的なテクニカル指標を発見さえすれば、絶対に儲かるに決まっている!」や「FX取引界隈で名のあるFXトレーダーが使っている取引手法を真似れば勝てる!」などと、大きな間違いと勘違いしている初心者トレーダーがほとんどです。
さらに言うと、FX投資の勉強のために購入した本・書籍・情報商材を1回読むだけで、値動きやチャート分析、テクニカル分析を理解できて、一気に今の給料の何倍も儲かると想像していると手痛い一撃を喰らってしまうかもしれません。
常識的な範囲で考えれば、FX初心者がFX投資の本・書籍・情報商材を一度読んで、FX相場で継続的に利益を積み上げられる人はいません。
FX投資の本・書籍・情報商材を何度も繰り返し読んでしっかり理解した上で、デモトレードで何度も練習して利益を積み上げるトレード手法を身につけて、実際のFX相場でトレードを実践と検証していくことで、継続的に利益を積み上げるFXトレーダーになれるのです。
FX投資に関わらず、道具が同じでも、道具を使う技術をあなたが身につけていなければ、成功している人と同じような結果を出せるはずもありませんよね。
FX投資で、あなたが損失をした時、「自分の使うテクニカル指標(ツール)に問題があったからだ!」と考えるのではなく「自分のテクニカル分析スキル(実力)が不足していたからだ!」と考えられないのであれば、いつまで経っても利益が積み上がりません。
特にFX初心者は、あなたに最適で最強のテクニカル指標探しの旅の時間と資金を無駄にするよりも、値動きをしっかり理解したチャート分析と一つのテクニカル指標をじっくり長期間使って、ブレずに使いこなせるようになることが最善の近道になります。